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■染めながら近況報告
2025.04.24
変化する内側
毎日染めていたらあっという間に4月後半になっているではないか
インドから帰国してから
自分の内側がガラリと変化したようで
静けさを求めた
その感覚のまま
染め仕事が始まった
これまで染めている時は特に何か願い、祈るということはせず
フラットに楽しみながら、ここにいる今を感謝して作業をすることを意識してきた

ところが
今年は、カシャーヤ(煎じ液)を作る時から大変注意深く向き合っていた
というとなんだか重々しいけれど
流れ作業のようになってしまっていた工程を心を添えて過ごした
具体的には
インドから持ち帰った薬草の数々、タミルの大地で育った植物たちの記憶が水を介して流れてくる感じ。
何世代もの受け継がれて繋がってきたDNAレベルの記憶が波動がフルフルと振動している感じ。
神様からのお恵み、お力に感謝して、その偉大なるものにひとり歓声をあげていた。

私は、20代後半までとても理論的な人間であった。
お料理の美味しさは手順と分量で誰が作ってもある程度美味しい、不味いには理由がある。
発酵食品、お味噌や酵素ジュースを作っていたときも失敗する人は
環境に問題があったりカビが生えてしまうには意味があってそれは科学的に説明できると思っていた。
30代で、化学では説明できないものがあるのかもしれない。感謝とか感情とか主観とか量子力学的なものが意識や現実に影響するのかもしれない、潜在意識というものが存在するのかもしれないという経験をする。
うーん、でもそういう説明のつかないものがやっぱり苦手で胡散臭いし、そういうこと言って変な人に見られたくない。
私はまともな人間、常識、良識のある人でありたいとその域を出ることはなかった。そういう世界に理解はあるけれど自分から発信するとかはやめておこうとやっぱり距離をとっていた。
そして30代後半からインドに行き始め、アーユルヴェーダ染めに出会ってどうやって染めているのか、知りたかった。毎年通って学んだ。
染めは、化学です。それはそうなんです。酸性とアルカリ性、金属イオンとの反応を利用して色止め発色をする媒染。
分子レベルである程度説明ができる。でもやっぱり相手は植物。合成された化学染料と違う。
そしてインドの工房では、原始的な方法で全てが動いている。ほとんどが機械ではなくてマンパワーで行われている。コンクリートではなくて土の上、森に囲まれた自然豊かな環境の中時間があるようでない、合理的とはかけ離れた時間が過ぎている。
常識が違う
私の常識が通じない
そんな出来事ばかりが続く。
想定外のことばかりおきる。
頭で考えて無理なものが間に合う。
神様っているのかな?と本当に思ってくる。。何度も頭をよぎる。
彼らが大事にしているのが、神様。
何においても宗教を大事にいている。彼らはヒンドゥー教徒の方がほとんど。ヒンドゥーは多神教で日本の神道と通じるところがある。

クマールは、10年前こういった
植物にも記憶がある
水にその記憶を移すんだ。サチコ、色だけじゃないんだよ、目に見えるものにとらわれないで。
全てはバイブレーションなんだよ。
その時は、わかるようでわからないようで、、言っている意味はわかるけれど、よくいうスッと腹落ちしたとかそういうのはなくて
でた!バイブレーション!wくらいのテンションで聞いていた。
でもね、きっとこれは大切なことだから心の隅っこに置いていようって思っていたんだ。
そしてインドに、この工房に通うことになって10年目の今年の渡印。
クマールの言っていた
植物たちの記憶、大地の記憶、そして自分の魂の記憶のカケラを感じれたかもしれない。
そして、全てはバイブレーションだという言葉に共鳴できた瞬間があった。
あなたは私。
全て繋がっている。

こんなことを書く日が来るなんて
思っていなかったw