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マテリアル販売をしてみる①

2021.06.20


こんにちは。いのちのころもです。



やりたいことは、ばーーーーーーーっと思いつくのに
同時並行で進んではいるものの、まだまだ形にならないもので溢れています。






製品染めが日本でできるようになってきて

可能性が広がったーーーーー!!

とワクワクしてたら

立ち止まって、自分の中にある違和感じゃないんだけれど

気づきの種に出会って

また自分と相談したりの繰り返しです。




なかなか進みませんが、このやり方しかできなくて。。。

いや、このやり方が好きです。




せっかく、したいことをしているんだ。

何のためにしたいのか?舵は握っていたい。





数年前に、オリジナルの調合で手織りの布を作っていました。










私が行くインドのタミルナドゥ州の小さな村。

アーユルヴェーダ染めを通して元々盛んだった機織り産業を復活させたいという思いで
アーユルヴェーダ染めのヨガマットを村全体で製作している。





ヨガマット私は、オーダーできても一回100本くらい。


そんなに、大量に販売するのは私には向いていない。(100本って、私には大量(゚o゚;;っす)

ヨガマット以外で機織りを活性化させられる他の生地があればー



と、思いついたのが



ガラ紡のような風合いの布!

それで、布ナプキン、アイマスクを作れたら!






手織りのふわふわの生地で、ナプキン作れたら最高やんっ

そして、この生地でインドでも布ナプキンが広がればいいなぁと思いは膨らんでいました。




そこから幾つかのカディ(手織り)の工房にも行き、様々な生地を見た。

カディタオルや洋服を仕立てることが目的の布ばかり。

ナプキンにするなら、吸水性がいる。

ブランケットでは、分厚すぎるし。

これはもう糸から探して、工房に持ち帰ろう。






手紡ぎの糸で織っているところにも行ったが、そこはオーガニックコットンではなかった。


手紡ぎの糸は、それはそれは、フワッフワで重さゼロだった。

感激したなぁ。

体験させてもらったが、糸がぶちぶち切れて、難しい!



そして、糸車で作られる手紡ぎの糸は、糸が切れた時、手で紡ぐのでフシができる。

ナプキンを目的にしていた当時の私は、その凸凹がお股に違和感を与えるかもしれないという理由と

手紡ぎ糸は今の私には手が出せない金額だったというのもあり

他の糸探しへ。




最終的に

オーガニックコットンの糸を使用した、吸収性を高めるスラブ糸をミルで機械的に作られた糸を選んだよ。








この糸を探すだけでも2週間は旅をしたんだったなぁ。
懐かしい。

今考えてもすごいガッツ。

この写真は、綿から種をとっていたよ。









一からものづくりをしていると自分の優先順位が見えてくることがよくある。




アーユルヴェーダの薬草を使っていることと、化学的なものはものは過程で使用しない。

そして、できる限りオーガニックコットンを選びたい。

児童労働をしないことや、労働者の健康や安全が守られていることも大切。








カディのこと

KHADI(カディ)とは、インドの村々で作られている綿布で手で糸を紡ぎ、手で織った手作りの布の総称です。

インドがイギリスの植民地であった時代、独立の父ガンジーが

「イギリスからの経済依存をやめ、自分たちの着るものは自分たちで作ろう」

と投げかけて、各地でインド国産の手紡ぎ手織りの布作りを広め、

人々に仕事を与え、自立を促し、非暴力で独立に導いたと言われています。

ガンジーは、インド産の手織り綿をカディと名付け、

「Khadi is not just a cloth.it is thought(カディはただの布ではない。思想である)と語ったそうです。






インドでカディというものにに出会った時に、この話を知ったんだ



機会があれば本読んで見てね。






そしてカディコットンについて、手紡ぎであること、
オーガニックコットンであることなどの定義が曖昧でもあるなぁと思う。

力織り機で機械でおられているものもカディと呼んでいたりする。
化学染料でおられているものもカディと呼ぶ。



手紡ぎでないけれど、アーユルヴェーダ染めをして手織りしたこの布は、私はカディと呼んであげたいので

カディと呼ぶことにするのだ。

マテリアルを販売する経緯


これまで、生地を売って欲しいという声はたくさん寄せられていた。


純粋に植物のみで染められた衣は、(草木染め、ボタニカルダイと謳っていても少量の化学染料が使われているもの、過程が開示されていないものは省く)聞こえはいいけれど取り扱いが難しかったりする。


色移りや色が変化していくことは自然なことだけれど、お客様の大切な衣類を不本意で移染しないよう
販売時にはとても慎重にお伝えしている。


でもまぁ
私自身がアーユルヴェーダ染めについて深く理解していなくて、
目の届かないところで広がる怖さを感じていたんだよね。



販売元は、いのちのころもでなくとも
責任問題が生じれば、私にくることもあるだろう。

その万が一を考え、守ってあげられる体制が整えばもっと生地を販売していきたいと思う。



でも、このカディや刺繍糸を一般に販売してみようと思った。




その心中は?



続く