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お姫さまは、ローズピンク

2019.12.14

これまで、色に名前が付いていなかったのだけど、

メインで使っている薬草ハーブの名前を入れて

いのちのころもカラーに名前をつけることにしたよ。

今日、紹介するのは、ローズピンクだよ。

いのちのころもの染めには、共通点があります。

ひとつの染料を作るのに、約20種類ほどの植物を使っています。

お花、葉っぱ、根っこ、果実、種、いのちまるごと◯

ひとつの植物の中にも、たくさんの成分、色素、有機物で成り立っているでしょ。

それが、ひとつの窯で、何十種類も合わさって、混ざり合う。

水を媒体にして、衣に目にみえるもの、目に見えないもの全てを移していく。

よく、いのちのころもの衣には “ゆらぎ” を感じる。と言っていただきます。

それは、化学染料の単一的なものでないから。

色って、光があってはじめてみえるもの。植物の恵みからもらった多様な成分は光に当たると

乱反射をおこし、多面的に見えるそうな。

その複雑さ、こそ、ゆらぎなのかな、と思っています。

カラー:ローズピンク

あらゆる年代の女性へ、ホルモンバランスを整える薬効成分のあるハーブを多く選びました。

香り高いネイティブローズの花弁は、幸せな気持ちにしてくれます。

また根の部位の薬草を多く使うことで、グラウディング、基盤をつくる力強さも含み、

華やかであり芯が通ったパワフルカラー。


●約20種類のハーブの調合
ローズ、インドアカネ、サパンウッド、レッドサンダルウッド、シャタバリ、アシュワガンダなど

南インドでは、日常の中にお花があります。神様に捧げるお花、女性は髪飾りに毎朝新鮮な生花をつけるんだよ。

揺れるたび、いい香りがして豊かなカルチャー、私もお庭のお花をつけてみようかな

でもね都会に行けば行くほど、生花をつけている人は見なくなるんだぁ。

モダン化やろか。

ローズは、在来種、ネイティブローズを使っています。寺院の周りのお花やさんに行っても毎度置いていない。

「ネイティブローズでないと、使う意味がない」

とクマールはいい、毎度遠くのマーケットまで早朝取りに行ってくれたり、電話しまくり探してくれる。

そう、彼らのアーユルヴェーダ染めにはバラは使わないのだ。

いつも、言いたい放題の私に真摯に付き合ってくれ

本物を、正しいものをどんなに時間をかけてでも選ぼうとしてくれます。

ローズピンクは、こんな植物から生まれています

メインで使っているのは、

●ローズ

香り高いのが特徴。柔らかく香りを吸い込むと身体中に幸福感が広がり、女であることを

思い出させるように、うっとりする。

いやいや、私は、女である。

バラは花の女王。

気分が落ち込んだ時や気疲れした時、神経が高ぶりすぎた時、ニュートラルな状態へ戻してくれる。

PMS、生理痛、不妊、更年期などさまざまな婦人科系の症状に寄り添ってくれます


●インドアカネ

古来より血液にまつわる薬効があるとされてきました。

浄血作用、血行促進、リラックス効果、月経不順、生理痛にも期待できます。

茜色は、子宮の色とも言われ女性の腹巻や下着によく使われてきました。

●サパンウッド

古来より赤の染料として利用されてきた。

南インドでは血の巡りや便通を良くするとされ日常的にパディムガムウォーターとして飲用されている。

精神を落ち着かせる、ホルモンバランスを整える働きもあるとされています。

アシュワガンダ

強力な若返りの薬草。スタミナとバイタリティを増強し、身体機能、免疫力を高める。

ストレスに対する抵抗力を強化し不眠症にも有効「インドの朝鮮人参」などと呼ばれる天然の滋養強壮ハーブです。

アーユルヴェーダ医学では、紀元前1000年頃にすでに紹介されおり、根を薬用として使われてきました。 

サンスクリット語で「馬の匂い」という意味で、アシュワガンダのパウダーを飲んだら

馬の力を得ることができると言われているそうな。

馬並みの力がみなぎるって!すごいよねー

アーユルヴェーダのバイアグラとか、インドの朝鮮人参とか、なんかわからんけどドキドキしちゃうわ

シャタバリ

 100人の夫を持てる」とも言われる女性の強壮剤

染めには根っこ部分を使います。

サンスクリット語で「100本の根を持つ植物」の意味を持つ、アーユルヴェーダでは欠かせないハーブ。

女性の強壮剤として使われることから転じて、シャタバリを飲めば「100人の夫を持てる」と言われています。

婦人科系の不調を整え、若返りの滋養強壮、強精薬として生殖能力を増進させる働きがある女性のためのハーブ。

なんかこちらも女性に良さそうでしょ。

最近、ホルモンバランスを整える系のハーブティによく使われているんだよ。

女性のリズムを整える強い味方になってくれそうでしょ。

私には、シャタバリは女王のように見えている。

アシュワガンダやシャタバリは、特に色素が出るわけじゃないので、

なんで入れるかは、完全に薬効をいただくことが目的。

そんな、色をつけることが目的でない植物が

たくさん使われているのが、いのちのころも。

それは、纏って肌に触れて感じてみないとわからないんだなぁ。


まるでハーブティ

ローズカラーの染料は、とってもいい香りがします。

この迫力!!

みてください。

インド原産の植物を、生のフレッシュな状態で使えるのも現地で作業しているから。

もちろん、素手で作業しても安全ですし

飲むこともできます。

今回の衣たちは、まだ写真が撮れていないので、撮れたらアップしますね。

前回のは、写真を撮る前に完売していました。

ご参考に、昨年のローズピンクと同じブレンドで作った子達です。

毎度、多少の色は違います〜。

いつもは、ピンクなんて選ばないけれど

これは着てみようかな♡っと言ってもらえることがよくあります。

それは、色だけでなく、もっと違うものが働いているんじゃないかと思うのです。

なんでしょね。

なんだと思いますか?

次回は、ロータスピンクを紹介するね〜ん

いのちのころも